GPSと連動したゲームを開発したい!

2016年にリリースされたポケモンGOが社会現象になったことは記憶に新しいですよね。
現在でもTwitterなどでレアなポケモンの出没情報が出たエリアには、スマホ片手にポケモン探しをしている人が集るシーンをよく見ます。
こうしたGPS連動ゲームアプリは現在も根強い人気を確保し、妖怪ウォッチワールドやドラゴンクエストウォークなど、人気ゲームが続々とGPS連動ゲームアプリに進出しています。
GPS連動ゲームアプリは巨大マーケットへ成長を遂げ、人気コンテンツを手がける企業は規模が大きくて待遇の良いケースが多いです。
必要なスキル
参考までにポケモンGOを運営するNiantic, Inc東京支部の求人では以下のスキルと経験を求められています。
- 必要なスキル
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- Maya
- リアルタイムレンダリングに関する知識
- ゲームエンジンに関する知識
- 望ましい能力・経験
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- 3年以上のUnity 3Dもしくはその他のゲームエンジンでの開発経験
- C# で複雑なスクリプトを組むことができる
- リアルタイムレンダリングのためのアセットの作成、最適化経験
- 業務上で 10 人以上のチームでのゲーム制作経験
- 英語の読み書きができる
- 待遇
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- 年収600~2,000万円
ポケモンGOの運営会社はアメリカに拠点を置いているため、英語での読み書きスキルが必須になります。
その他のプログラミング言語と経験は、GPS連動ゲームアプリを手がける他の企業でも同等の条件になっていることが多いです。
ポケモンGOではARを活用しますので、ARに関する開発経験をお持ちの方は優遇されます。
ヒットするアプリの作り方
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- 人気が高い作品とコラボする
- 街中を歩くだけではなくプラスアルファのゲーム性を加える
- SNSやアプリ内で小まめに公式情報を発信する
- 地域格差など不利な要素をなるべく少なくする
- レアキャラを出没させる際はクレームに注意する(人を集めすぎない)
GPS連動ゲームアプリは会員同士の交流を活発にする必要があり、地域ごとに相応のユーザーがいないと盛り上がりません。
こうした特性からシンプルなGPS連動ゲームアプリの多くは、資金力がある大手が人気作品とコラボすることでリリース前から大きな注目を集めています。
アプリの精度やクオリティが高くても、広告活動を含めて集客力がないと成功しないので注意してください。
作品の人気にあやかれない場合は、位置情報以外でゲーム性を出す発想力が求められ、GPS連動ゲームアプリは大きなマーケットになっている一方、新規参入で成功することが難しいカテゴリーです。
エンジニアとしてGPS連動ゲームアプリの制作に携わりたい場合は、通常のアプリゲームの開発で経験を積んで、成功しているGPS連動ゲームアプリを手がける企業への転職を目指しましょう。
主な利用者層

GPS連動ゲームアプリは社会人以上の大人ユーザーが多く、意外にも主婦や第一線を引退した60歳以上のユーザーがたくさんいます。
都心へ通勤する会社員をはじめ、電車や車を使って決まったエリアで行動する方が多く、学生や全国を飛び回っている人は少ないです。
ガラケー時代の位置ゲーでは移動距離が多いほど有利になるゲームが多く、トラックの長距離ドライバーや飛行機・新幹線で全国を飛び回る大企業の管理職が圧倒的に有利でした。
スマホアプリになってからの位置ゲーでは、レアなキャラがランダムに出没するなど、移動距離ではなくタイミングと決まったエリア内での行動力が重要です。
こうした特性を理解し、30代以上の大人をターゲットにした位置ゲーを開発すれば大ヒットするかもしれません。
グラフィックが重要

GPS連動ゲームアプリはカメラを通じて見える現実世界にゲームのキャラクターを映し出すARの活用が定番ですが、ヒットアプリを作るにはAR以外のグラフィックが重要です。
ARを使わないシーンでゲームの世界に入り込む感覚を与え、ARでのモンスター狩りへストレスなく移行できるようにしましょう。
プログラミング自体はゲームアプリの中で比較的簡単なので、グラフィックや操作性で類似アプリとの差別化を目指してください。